お家のフローリングリフォームについて考えてみましょう
2022.05.23
リフォームを考えている方の中で、フローリングを張り替えたいと考えている方も多いでしょう。
床は内装のイメージの根幹部分ともなっているため、イメージ刷新を目的としたリフォームも行われています。
一方で築20年以上が経過し床が老朽化し始めると、フローリングの張り替えが必要となってきます。
今回はリフォームでもフローリングに焦点をあてて、解説します。
目次
フローリングについて
フローリングのリフォームをするなら、まずフローリングについて知っておく必要があります。
一口にフローリングと言っても、建物や使われる場所によってその素材が変わります。
中でも住宅で代表的なのは以下の3つです。
・戸建て用
・集合住宅用
・水廻り用
それぞれどういったフローリングなのか詳しく見てみましょう。
戸建て用
戸建て用のフローリングは、自由度が高いため、多様なデザインや機能性を持ったものが多いのが特徴です。
基本的に集合住宅用のフローリングと見た目は同じですが、戸建て用は合板を重ねた構成になっています。
そのため種類が非常に多く、好きな色や素材を選べるのが戸建てのフローリングです。
自分の好きなデザインにできるため、非常に自由度の高いフローリングと言って良いでしょう。
集合住宅用
集合住宅専用のフローリングもあり、主にアパートやマンションなどで使用されています。
特徴的なのが、戸建てと違ってフローリングにクッション材が入っている点です。
集合住宅で生活していて一番気になるのが生活音です。
戸建てのフローリングだとどうしても遮音性が悪いため、集合住宅には不向きでした。
集合住宅用のフローリングにはクッションが入っているため、音をある程度遮音してくれます。
集合住宅によっては遮音等級が設けられているため、等級を満たすフローリング素材を用いるといった制限が発生します。
水廻り用
水廻りには専用のフローリングを使う必要があります。
頻繁に水が飛び散る場所だからこそ、水に強い材質であるかが最重要だからです。
キッチンや洗面所、トイレなど用途によっても汚れを取りやすいといったように求められる材質が違ってくるため、適宜フローリングの材質を変えるようにしましょう。
汚れがつきにくい表面加工がされているものや、フローリングの表面の溝や目地が少ないものなどが、水廻りに使うフローリングで人気です。
フローリングを張り替える理由
フローリングを張り替える理由は、大きくわけて以下の2つになるでしょう。
・部屋の雰囲気を変えたい
・築年数劣化による老朽化のため
それぞれによって求めるポイントが違います。
詳しく見てみましょう。
部屋の雰囲気を変えたい
フローリングを張り替えて部屋の雰囲気を変えたいという理由も多くあります。
床は部屋全体のイメージを大きく左右している部分なので、気分を一新したいという方にはぴったりです。
その場合、フローリングを丸ごと張り替えると大規模な工事となってしまい費用もかかるため、なかなか踏み出せない場合が多いでしょう。
近年では「吸着フローリング」のような上から敷くだけでフローリングを張り替えられる商品も登場しています。
築年数劣化による老朽化のため
築年数経過によりフローリングが老朽化したためリフォームしたいという方も多いでしょう。
おおよその目安にはなりますが、約20年ほどでフローリングは一度張り替えるのがベストです。
長く住んでいると、フローリングはどうしてみ痛んできます。これは仕方がありません。
特にフローリングは定期的にメンテナンスをしていないと、痛みが段々酷くなってきます。
痛みによっては沈み込んだりといった場合もあるため、張り替えを検討するといった方も多くいます。
床の張り替え費用
リフォームでフローリングなどの床を床張り替える際に気になるのが、費用です。
今回は以下の3種類を張り替える際にかかる費用を解説します。
・フローリング
・クッションフロア
・畳
それぞれ個別に見ていきましょう。
フローリングの場合
フローリングを張り替える場合、「張り替え工法」と「重ね張り工法」の2種類があります。
張り替え工法はそのままフローリングそのものを張り替えるため、リフォームの場合に使われる工法です。
一方の重ね張り工法は、今使っているフローリングの上から別のフローリング素材を重ね張りする工法のことで、素人でも簡単にできるのが特徴となっています。
それぞれ概算の費用は以下の通りです。
・張り替え工法:9~18万
・重ね張り工法:6~14万
手間のかからない重ね張り工法の方が費用面では安く抑えられるものの、既存のフローリングの上に重ねるため段差などの問題も生じます。
クッションフロアの場合
クッションフロアは、クッション性に優れていて、かつ防水性もあるためキッチンや洗面所に良く使用されている素材です。
こちらもフローリングと同じく「張り替え工法」と「重ね張り工法」の2種類があります。
クッションフロアを張り替える場合、費用を概算すると以下のようになります。
・張り替え工法:4万5千~10万円
・重ね張り工法:4万~5万5千円
素材が塩ビなことから、フローリングと比べても費用が抑えられるのが特徴です。
一方で耐久性には難があるため、注意して扱わないとすぐに傷やへこみがついたりしていいます。
畳の場合
和室にとってとても重要な畳も、経年劣化によって張り替えが必要となります。
畳は金額にもばらつきがあるため、張り替え費用も大きく幅があるのが特徴です。
しかし張り替える際は全て入れ替えとなるのがほとんどのため、高額になりやすくなっています。
参考価格として、おおよそ7~20万円ほどです。
近年では琉球畳や、汚れにくく衛生面に強い塩ビの畳も登場しているため、部屋に合わせて選びましょう。
床リフォームの施工方法
フローリングをリフォームするにあたって知っておきたいのが、施工方法です。
施工方法には以下の2種類があります。
・張り替え工法
・重ね張り工法
どちらもメリットデメリットがあるため、リフォームを行う際はどちらにするのかをしっかり考える必要があります。
どのように違うのか、それぞれ詳しく見てみましょう。
張り替え工法
張り替え工法は、その名の取りフローリングを張り替える工法のことです。
新しい床材に取っ替えてしまいます。
そのため以下のようなメリットがあります。
・リフォーム前後で床の高さがほとんど同じ
・床下の状態も一緒に確認できる
床板を剥がしてしまうため、ついでに床下の点検もできてしまうのは嬉しいポイントです。
一方でもちろんデメリットもあります。
・古いフローリングを剥がすための工事が必要
・専用の工具が必要
・時間がかかる
・廃材の処理が必要
以上のようにデメリットも小さくありません。
全体的に費用と手間がかかるのが、張り替え工法です。
重ね張り工法
重ね張り工法は、その名の通りフローリングの上から新しいフローリングを重ねる工法です。
上にフローリングを重ねるだけので素人でも簡単にでリフォームできてしまいます。
重ね張り工法のメリットとしては、以下のものがあります。
・安価かつ工事期間が短い
・騒音が出ない
・床が二重になるため防音効果がある
・施工時にホコリが出にくい
・廃材が少なく処理時に負担が少ない
地味に防音効果も期待できるため、集合住宅などでも役立つ張り替え工法です。
一方でもちろんデメリットもあります。
・リフォーム前より床材の厚み分の高さが出る
・ドアやサッシと干渉する可能性がある
・下地にカビが生えていても確認できない
・床暖房の効果が低くなる
床材を重ねるため、どうしても床が高くなってしまいます。
そのため、あらかじめ床の高さを確認しておかないと、張り替えたはいいもののドアが開かないなんてことになりかねません。
普段の生活に直結するデメリットなので、張り替え前に良く確認しましょう。
まとめ
フローリングをリフォームするには、まずどんなフローリング素材を使っているのかを知っておく必要があります。
戸建て用や集合住宅用、水廻り用など用途によって材質が違うため、リフォームしたい場所によって適切な材質を選択しましょう。
フローリングを張り替えることで部屋の雰囲気をガラリと変えられるのはもちろん、経年による劣化による痛みを修繕することができます。
リフォーム方法には「張り替え工法」「重ね張り工法」とあるので、シーンと予算に合わせた工法を選択するのがオススメです。