冬の寒さをリフォームで解決する!!
2022.12.11
冬になると、家の中が寒いと感じることが多いのではないでしょうか?
エアコンやストーブなどの暖房器具を使用して寒さ対策をすることもありますし、昨今ではさまざまな暖房グッズなども販売されています。
家の中が寒い環境であると快適に過ごすことができないため、何かしらの対策を講じることはありますが、抜本的な対策の1つとしてリフォームが有効であることをご存知でしょうか。
家の中が寒いという事象はさまざまな理由を持って説明することができますが、それらの問題を解決するための1つの手法としてリフォームが非常に有効的であると言えるのです。
本記事では、冬の寒さをリフォームで解決できることについて詳しく解説します。
目次
家が寒い原因はなぜだろう
家の中が寒くなってしまう大きな理由の1つとして挙げられるのが、家の中に隙間が生じているからです。
エアコンやストーブなどで家の中を温めたとしても、隙間が生じていることで暖かい空気が外へと逃げて行ってしまうため、いつまで経っても家の中は寒いままなのです。
少し専門的な言い方をすると、「断熱気密性能」が確保されていないということとなります。
空気の特性として、暖められた空気は上昇して外部へと流出してしまう性質があります。
従って、家の中に隙間が発生していると温められた空気は外部へと流出してしまって家の中の温度および湿度を快適に維持できなくなるのです。
温められた空気が上昇して隙間を通して外部へと流出してしまうことで、家の中から空気の総量が減じてしまうことから新たな空気が外部より取り入れられてしまいます。
このような状態では、半強制的に空気循環が行われているため家の中は寒いままとなってしまうのです。
そのため、高気密および高断熱を実現することで寒さ対策を講じることができるのです。
なお、これらの対策を施すことによって冬が暖かいだけでなく、夏も涼しい環境を構築することができます。
断熱リフォームをおこなって寒さ対策をする
家の中が寒くなってしまう理由は、上述したとおりです。
それでは、どのようにして寒さ対策をするのが効果的なのでしょうか。
家の中を寒くさせないためには暖かい空気が外部へと流出して、代わりに冷たい空気が外部より家の中に入って来なくすることが極めて有効的です。
そのため、半強制的に空気循環を発生させないことを目的として、壁や屋根に対して断熱リフォームをすることが良いと言えるでしょう。
ここからは、壁や屋根に対しての断熱リフォームを実施するにあたり、具体的な費用や工期について詳しく解説します。
壁・屋根の断熱リフォーム費用と工期
断熱リフォームを行う際に重要となるのが、費用と工期です。
なお、断熱リフォームを実施する個所によっても費用や工期が異なることを覚えておいてください。
また、断熱リフォームでは壁などの部位によっては家全体を行うことも可能ですし、1部屋だけ断熱リフォームを行うことも可能です。
確保している予算および使用頻度の高い部屋のみを行うなどの優先順位を考慮して、断熱リフォームを実施すると良いでしょう。
壁
壁に対する断熱リフォームでは、断熱材を利用するケースが一般的です。
費用は1㎡あたり約4千から3万円程度とされています。
1つの事例を挙げると、壁の内側に断熱材を設置するケースでは家の中にある既設の壁を撤去する必要があるため、既設壁撤去・補修・下地施工・仕上げと工程も多岐に渡ることから断熱リフォームに要する費用は1㎡あたり1万円前後となります。
断熱を行う手法および施工する個所によっても異なりますが、トータル費用として20万~120万円程度必要となるのが一般的です。
なお、一戸建て家を構成する壁をすべて断熱リフォームすると、一般的には300万~500万円以上となるケースもありますので、注意が必要です。
壁の断熱リフォームを行う際のポイントとしては、リフォーム費用を安く抑えたいと考えすぎるあまり、壁1面だけを限定してリフォームしてしまうことです。
壁1面だけ限定してリフォームをしても断熱効果を得ることはできないため、注意が必要です。
壁の断熱リフォームに要する工期は、2週間~1ヶ月程度が一般的となっています。
外側から断熱リフォームを行うのか、壁の内側に断熱材を設置するのかによっても工期が異なるため注意が必要です。
また、壁の外側から断熱リフォームを実施するケースでは、天候によって施工が困難となる費や制限されてしまう日があるため、不測の事態で工期が延長されてしまうことも想定しておきましょう。
屋根
断熱リフォームでは、上述したように壁に対して行うこともできますが、屋根に対しても実施することが可能です。
屋根の断熱リフォームを実施するケースでは、断熱材を屋根の骨組みと骨組みの間に設置する敷き込み工法や綿状で構成された断熱材を屋根に吹き付ける吹き込み工法などがあります。
なお、吹き込み工法では屋根を構成する梁などの障害物があったとしても施工が容易であるというメリットがあります。
屋根の断熱リフォームを行う際の費用としては、1㎡あたりの4千~8千程度が一般的となっています。
施工の際に、天井裏を施工スペースとして活用することができるのであれば、屋根材を撤去せずとも施工が可能となりますので、リフォーム費用を抑えることができます。
一方、天井裏を施工スペースとして活用することができないのであれば、屋根材を撤去する必要がありますのでリフォーム費用として追加で20万円以上高くなってしまうケースもあります。
施工方法によって費用が大きく異なるため、事前の打合せ時などにおいてしっかりと確認するようにしましょう。
屋根の断熱リフォームに要する工期は、2日~4日程度と比較的短期間で終わらせることができます。
寒さ対策のポイントは、温めた熱を外に逃がさないこと
上述したように、壁や屋根を断熱リフォームすることで冬の寒い時期であっても外気温の影響を軽減することができます。
そのため、冬でも暖房器具を使用して温めた空気は外部へと流出することがなくなるため、温かで快適な環境を構築することができるのです。
寒さ対策のポイントとしては、温めた熱を外へと逃がさないことです。
断熱とは、言葉のとおり「熱を断つ」といった意味がありますので、壁や屋根に断熱リフォームを実施することで、外部へと温められた空気が逃げて行かないようにすることが可能となります。
このように、寒さ対策を行うのであれば断熱リフォームが極めて重要であることをご理解頂けたのではないでしょうか
まとめ
住宅に断熱リフォームを行うことで、極めて高い断熱効果が期待できます。
気密や断熱が適切でない場合は、室内をどれだけ温めたとしても暖かい空気は外部へと流出してしまうため、暖かい環境を維持することができません。
そのため、冬の寒さを解決するためには、断熱リフォームを実施して高気密および高断熱を実現させることが極めて重要であると言えます。
また、断熱リフォームを行うことでエアコンやストーブなどを使用して効率的に室内を温めることができますので、光熱費の節約にも繋がります。
一方、寒い部屋から暖かい部屋へと急に移動することでヒートショックが発生することが懸念されますが、家全体を断熱リフォームすることでヒートショックの発生も回避することができますので、健康維持にも良いと言えるでしょう。
このように、断熱リフォームを実施することでさまざまなメリットがありますので、是非ともご検討頂きたいと思います。
本記事が、お客さまが断熱リフォームを行う際の一助となれば幸いです。